こたつを世界海外へ




座卓屋本家「敷島」PT.DAIKEN INDONESIA製造座卓屋本家「敷島」PT.DAIKEN INDONESIA製造
座卓屋本家「敷島」PT.DAIKEN INDONESIA製造座卓屋本家「敷島」PT.DAIKEN INDONESIA製造

「敷島/SHIKISHIMA」旧「座卓屋本家」手彫りこたつテーブル


こたつの世界海外の反応例

こたつに関する世界海外からのアクセス

K2インターナショナルは、2009年~2010年の2年間、世にも希なこたつオーダーのECサイト、「座卓屋本家」を運営。「オーダーこたつの店?ありますよ!座卓屋本家!」として、木製の中高級機種に特化したこたつのカスタムオーダーEC店を公開。インドネシア、東ジャワこたつ工場直輸入の、B to C 販売を試みました。その間、50カ国に及ぶ世界海外諸国からのアクセスと問い合せを受けることとなりました。

上の図は、Google Analytics で認識されたアクセスの実績です。アクセスの一番多い日本は濃い緑色で、その他アクセスのあった海外諸国は薄い緑色で描かれています。

Japan, United States, China, Australia, Canada, United Kingdom, Germany, France, Taiwan, Hong Kong, Italy, Spain, South Korea, Mexico, Brazil, Singapore, New Zealand, Thailand, Switzerland, Netherlands, Vietnam, India, Malaysia, Finland, Sweden, Ireland, Norway, Russia, Turkey, Hungary, Philippines, Argentina, Denmark, Indonesia, Ukraine, Poland, Austria, Colombia, Jordan, Romania, Portugal, Morocco, Czech Republic, Nicaragua, United Arab Emirates, Sri Lanka, Belgium, Senegal, Bolivia, Bulgaria

 

問い合わせのほとんどは、こたつを発送してほしいという、海外在住の日本人個人の方々でありましたが、意外にも、日本在住、訪日の経験を持つ海外諸国の人々も含まれていました。

 

韓国のバイヤー

「現在、韓国の若者の大半が訪日の経験を持つでしょう。本国のオンドルは人のいない場所も全て一緒に温めてしまうため、エコ発想を植え付けられた今の若者たちの多くは、日本のこたつは非常に合理的なものだと考えているようです。そして、単に財布事情だけでなく、日本のテレビドラマなどから、こたつに対する好奇心が育まれており、床座生活様式そのものを受け入れる準備が整ってきているように観測しています」

  • 観光庁より、訪日外国人旅行者の一番多いのは韓国であることが報告されています。

アメリカのブローカー

「アメリカに居住する日本人のほとんどが、寒冷期のコタツ使用を望んでいるが、現在、アメリカで販売されているこたつは、日本から輸入している樹脂製のタイプしか存在しておらず、顧客の不興を買っています。今後望まれるのは、やはり、木目を生かした木製の、もっと高級なタイプで、想定としては、初年度で300台から400台程度の販売台数と目論んでいます。価格は*****円相当ドルでも十分販売できることを、これまでのアンケート調査で判っていますので、決して少なくないと考えています。
なお、日本を訪れ、こたつに接したことのあるアメリカ人の中にも、こたつを利用したいという声が存在していますので、アメリカの場合、リビングアイテムとしての提案が想定されます。もちろん、コタツ布団とのセット提案が望ましいと思われます。日本の和家具としてのこたつ提案という括り、それとは別の、今の一般アメリカインテリアデザインとしての括りなどを用意したいと思います。
アメリカンコミックを柄に取り入れたコタツ布団はぜひ取り組んでみたいアイテムであります。」

  • 床座生活様式を専らとする日本ではコタツ市場そのものは減退傾向にあると販売者が観測しています。それは、一般的にデフレ傾向と言われる、単価の落ち込みによるところが大きいこと、そして、単価を低くするために、かつて見られた本格的家具調こたつなどがほとんど市場から消滅したことなどが原因と言われます。
    椅子座生活様式であるアメリカのこたつ市場というものは、現在その存在自体がない訳ですが、日本のようなリビングダイニングの両用ではなく、リビング、リラックススペースとしての提案の可能性を想定し始めた人々がいます。代表的日本家具のひとつ、こたつがどのようにアメリカリビングインテリアと融合するのか、可能なのか、まだ未知数です。

モロッコの日本留学生

「フランスでは日本文化ブームの一環から、日本の調度品に関心が高まっているようです。それは、単に古き良きものという懐古主義的なものではなく、今の現在の生活に利用できる、人や自然により良く適したものという実用的な観点からも評価されているものがあります。その代表例がKOTATSUです。有限資源、地中にあるものを堀上げて使用するエネルギー源は、長期的、恒常的使用には必ずしも適していないことが理解され、生産の多くをそれらに依存している電気の利用もより無駄のないものであることが求められています。寒冷期に部屋全体を暖めるということが習慣として長く続いていましたが、KOTATSUは部屋を暖めるのでなく、人を暖める道具として、その効率性、その道具から醸し出される人と人との団らんの場の効用がとても注目されていると思います。
日本に来なければ出会うことはなかったこのKOTATSUを年間の寒暖差が大きいモロッコでも普及させることができると思います。卒業後はKOTATSU工場を設立し、新しい暖房具、家具として普及させたいと考えています。そして、それらをヨーロッパに輸出することは、フランスの例を見ても明らかであるように、可能であるというだけでなく、あるいは、今後のヨーロッパ生活様式に大きな影響を与えるものになるのかもしれません。」

  • モロッコの最高気温と最低気温の差は日本と同じように10度前後はあるようです。

イギリスの企画担当

「KOTATSUという名の、日本を紹介するフェスティバルを行います。当地はセントラルヒーティングの国ですが、環境保護、エコなどの指向性からKOTATSUに関心を持つ人は少なくないと思います。それに床座生活様式の日本に対しては、王室皇室という存在だけでなく、同じく古い歴史を持つ国として共感があるように思います。KOTATSUを広めて下さい」

  • フランス、イギリスには、静かな日本ブームがあると聞きます。一過性の流行ではなく、日本のものでも、今見直すべきもの、適したものを取り入れようと考える方がいます。
 

こたつ市場と日本の生活様式

「空洞化」
言われるようになって既に久しい言葉でありますが、2012年でも、TPPの日本参加について議論される時などにしばしば引用される言葉です。しかし、日本のこたつ業界の一端に長らく所属したものにとって、小さなこたつ業界が「空洞化」状態になったのは、既に20年以上前のことであり、今更「空洞化」という言葉には特に目新しさも、感動も持てなくなりました。

こたつに必要とされる木材という原料が日本において枯渇した、ということでなく、何千キロのかなたから輸入した木材の方が安いという理由、そして、こたつを生産するための従業員給料がより安いという理由などのために、かつては多く存在した国内のこたつ工場(座卓生産工場)が閉鎖、若しくは海外移転を余技なくされたのは、1980年代の頃であったと思われます。

こたつという商品は、プロダクトライフサイクルとしては、成熟期を遠い以前に通過した衰退期末期の商品と言われることが多くありましたが、1990年ごろに聞こえた台数ベース市場規模、100万台から200万台という数値は、2010年ごろになってもほぼ横ばいとみる業界関係者が多いように思われます。しかし、内部構成は変化しており、1990年ごろまでは、「4尺もの」(120x80cm)の家具調こたつが良く売れていたのに対して、2010年には、より小型の「3尺もの」(105x75cm)、「正方形もの」(80x80cm)、そして、新たに登場している「ダイニングこたつ」という足長でダイニングテーブル様のものが主力商品となっていると聞いています。これは、かつての「家族の団欒」という核家族の目指すべき幸せの一シーンが消滅しつつあり、以前に比べて、離婚率が増加したことや、「家族の」ではなく、「自分の」という消費傾向が増大していることを反映しているものと想像されます。1990年代までは、製品企画において、「世帯数」という言葉がよく聞かれたものですが、今はとんと聞かれなくなったと感じます。

そういうこたつ業界の「空洞化」の流れの中にいたものとして、かねてから非常に不思議に感じていたことのひとつは、日本の生活様式そのものであります。

日本は歴史的に中国の影響を強く受けていると言われますが、現在の中国、韓国などは椅子座生活様式を採っていると思われるのに対して、床座生活様式を頑なに維持しているのは日本くらいなものであると観られています「フローリングライフ」というカタカナ英語による製品訴求を自然に受け入れ、多く、いえ、恐らくはほとんどの日本人は、プライベート空間である家庭では、床座生活様式を採用していると考えられます。しかし、一歩家から外に出ると、旅館や日本伝統に関わる空間は別として、ほとんどが椅子座生活様式に統一されており、そのことを特に苦に思う人はないように思われます。もちろん、筆者もそのひとりであるわけです。

2012年現在、賃貸物件、建売マンション・一戸建ての間取りを、新聞ちらしや関連業者のウェブサイトなどをよく見るのですが、「畳間」というものがなくなったか、あるいは、あっても小さな空間として一間だけ備えた住宅がほとんどであることが判ります。この10年から20年の間で、和室に関連する工場、業者の活動が縮小を余技なくされた証左としてみるのですが、「和室」「畳間」というものが一般の住宅から姿を消そうとしているのは、理由はどうあれ、事実として受け止めなければなりません。しかし、それは、日本の生活様式が、床座生活様式から椅子座生活様式に転換することを意味しているのではなく、畳間床座様式が、フローリングライフスタイルにシフトしているということであって、床座生活様式であることに変わりはない訳です。一般家庭用の日本のフローリング部材と、その他の海外諸国のフローリング部材が異なる理由、そして、以前、テーブル、こたつとしての商品ラインアップに必ず含まれていた「和卓」というアイテムが重視されなくなった理由となっています。

一時、ハウスメーカーに所属する人々の意見を収集しようとしたことがあります。この日本の「フローリング化」はハウスメーカー宣伝主導によるものだったのかを、個人的に確認したかったからであります。しかしながら、多くの人々が必ず主張するのは「フローリングの部屋を多くした方が売れるから」というユーザー嗜好適応の必要性であり、明確にハウスメーカーが主体的に企画して、「フローリング化」現象が実現したという積極的な理由は確認されることはありませんでした。

既述の通り、こたつはもはや注目される商品ではありませんが、全く売れなくなったわけではなく、「ダイニングこたつ」「デスクこたつ」というように、これまでなかったアイテムを追加しながら、以前として、特に「こたつ愛好家」にとっては「必需品」とされている商品であると考えられます。そして、現在なお明確に言えるであろうことは、こたつというアイテムの多くは、今もって、プライベート空間のために存在しているということで、靴を脱いで、一緒に暖まるということは、かつて言われた「家族の団欒」というイメージとは少し異なるかもしれませんが、従前通り、リラックス、安心、心地よさなどを基本的キーワードとして持つことは共通していると考えて良いのではないかと思います。

日本において、こたつテーブルは、四季を通して、食卓、学習机、センターテーブルなどの機能として利用されてきました。海外のように、居住空間が大きくない日本の家屋事情では、こたつテーブルは、ちゃぶ台のように使われてきたわけです。それは、依然として、客間、リビングダイニングルームを別個に用意することが難しい日本の住宅事情において、客人があれば、接待用のテーブルとしても用いられる優れもののテーブルであります。

「日本の生活様式、私的観測」

 
 

こたつを海外へ訴求するために

K2インターナショナルは1990年代から2010年代にかけて関連した、インドネシアにおける「コタツ」製造の経験をもとに、コタツという日本独特かつ伝統的なテーブルが、日本国内だけでなく、余所の国々の人々にも利便性、価値のある製品として訴求できる機会を模索しています。










「こたつ」を世界海外へと志される方々との交流を求めています。

コタツには、テーブル家具としての機能と共に、電気ヒーターによる暖房機としての機能が必要となります。コタツ布団というカバーリングが必須であり、見た目ではコタツ天板と布団の面積が大きいため、天板とコタツ布団の色、デザインが一番の訴求ポイントとなってきます。暖房効果を助けるためには、敷き布団の併用が好ましく、人の座るポジションも覆うことが望ましいことから、コタツ布団はとても大きくものになります。機能性と感性+「団らん」が求められる製品です。

コタツには種々の材料が必要です。コタツ本体が木製であれば、木工品製造知識技術など、樹脂製であれば、樹脂加工の知識など、また、コタツヒーターは電気で動作するため、電気、家電の知識、そして、各国の電気安全法などの知識が必要です。コタツ布団は、人の肌に触れるものなので、上掛けの裏地と、敷き布団の表地は綿100%が望ましいと言われています。つまり、異なる業界製品の組合わせによって形作られるものがこたつであります。

また、コタツは北緯であれば、およそ17度から38度線域に適した商品ではないかと推測されます。暑い国では、当然、暖房機は必要ありませんし、寒すぎる地域では、コタツという暖房だけでは間に合わないことになります。